『ストレンジャー・シングス』シーズン4楽曲・挿入歌・使用場面・サントラガイド

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Running Up That Hill、Master of Puppetsなど挿入歌・使用場面・意味をエピソード別に解説

Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4は、シリーズの中でも音楽の使い方が特に強いシーズンです。これまでのシーズンでも80年代の名曲はたくさん使われてきましたが、シーズン4では音楽が単なるBGMではなく、物語そのものを動かす重要な要素になっています。

特にケイト・ブッシュの「Running Up That Hill」は、マックスの物語と深く結びつき、シーズン4を象徴する一曲になりました。さらに最終盤では、メタリカの「Master of Puppets」が強烈な場面で使われ、エディ・マンソンというキャラクターの印象を決定づけています。

この記事では、『ストレンジャー・シングス』シーズン4で使われた楽曲を、エピソード別に整理します。どの曲がどんな場面で流れたのか、なぜその曲が印象に残るのか、そして物語とどうつながっているのかを、シーズン5のネタバレなしで解説します。

シリーズ全体のシーズン別ガイドはこちらにまとめています。

『ストレンジャー・シングス』完全ガイド|シーズン別の伏線・音楽・オマージュ・人物解説まとめ

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シーズン4の音楽が特別な理由

シーズン4の音楽が特別なのは、曲が“キャラクターの心の奥”に直接つながっているからです。とくにマックスにとっての「Running Up That Hill」は、ただ好きな曲ではありません。彼女が孤独や罪悪感と向き合うための音であり、現実へ戻るための命綱でもあります。

また、シーズン4はこれまで以上にホラー色が強く、ヴェクナの精神攻撃が物語の中心になります。そのため音楽は、懐かしさや時代感を出すだけでなく、“精神世界から抜け出すための扉”のような役割を持つようになりました。

一方で、カリフォルニア編やエディのメタル要素など、シーズン4らしいキャラクターの色を出すための選曲もかなり印象的です。つまりシーズン4は、音楽が感情、時代感、キャラクター性、ホラー演出のすべてを支えているシーズンです。

第1話「ヘルファイア・クラブ」の楽曲

The Cramps「I Was a Teenage Werewolf」

流れる場面: ホーキンス高校の空気や、ヘルファイア・クラブ周辺の少し不穏で反抗的な雰囲気を印象づける曲です。

この曲の役割:
The Crampsは、パンク、ガレージロック、ロカビリー、ホラー趣味が混ざったようなバンドです。「I Was a Teenage Werewolf」というタイトルからして、シーズン4の“思春期ホラー”感にぴったりです。学校生活、D&D、周囲からの偏見、怪物的なものへの恐怖。シーズン4のテーマがかなり早い段階で音にも出ています。

Extreme「Play With Me」

流れる場面: エディ・マンソンとヘルファイア・クラブの勢いを強調するような場面で印象に残る曲です。

この曲の役割:
エディはシーズン4で初登場するキャラクターですが、最初からかなり強い個性を持っています。メタル、D&D、反抗的な態度、でも根は優しい。そうしたエディの“騒がしさ”や“外れ者感”を支えるのが、この手の派手なロックです。シーズン4のホーキンスでは、音楽そのものがキャラクターの居場所を示す記号になっています。

Kate Bush「Running Up That Hill」

流れる場面: マックスが聴いている曲として登場します。第1話の時点では、彼女の日常に寄り添う音楽として置かれています。

この曲の役割:
最初は“マックスが好きな曲”として聞こえますが、シーズンが進むにつれて、この曲の意味は大きく変わっていきます。ビリーの死を引きずり、友人たちから距離を取り、自分の痛みを誰にも言えないマックスにとって、「Running Up That Hill」は心の奥にある感情を代弁する曲です。

第2話「ヴェクナの呪い」の楽曲

Dead or Alive「You Spin Me Round (Like a Record)」

流れる場面: ローラースケート場の場面で印象的に使われます。

この曲の役割:
「You Spin Me Round」は、80年代ポップの派手さと毒っぽさが強い曲です。明るくて踊れる曲なのに、場面の空気はどこか居心地が悪い。シーズン4のカリフォルニア編は、一見すると日差しが強くて開放的ですが、イレブンにとっては孤立や不安の場所でもあります。この曲の派手さは、むしろ彼女の居づらさを浮き上がらせています。

Musical Youth「Pass the Dutchie」

流れる場面: アーガイルの登場やカリフォルニア編のゆるい空気を象徴するように使われます。

この曲の役割:
「Pass the Dutchie」は、シーズン4の中でも特に空気を変える曲です。ホーキンス編がどんどん重くなっていく一方で、カリフォルニア編にはアーガイルのゆるさがあり、その雰囲気を支えているのがこの曲です。ただし、シーズン4はコメディだけでは終わらないので、この軽さが後半では逆に貴重に感じられます。

第3話「怪物か、スーパーヒーローか」の楽曲

Ricky Nelson「Travelin’ Man」

流れる場面: 移動や逃亡、離れた場所にいるキャラクターたちの物語に重なるように使われます。

この曲の役割:
シーズン4は、ホーキンス、カリフォルニア、ロシア、ニーナ計画と、物語の場所が大きく分かれます。「Travelin’ Man」は、そうした“移動する物語”の感覚に合う曲です。80年代より前の曲を使うことで、シーズン4の音楽には単なる1986年の懐かしさだけではない幅が生まれています。

Louis Armstrong & Ella Fitzgerald「Dream a Little Dream of Me」

流れる場面: ヴェクナやクリール家の不気味さと結びつく形で使われます。

この曲の役割:
古いスタンダード曲がホラー場面で使われると、独特の不気味さが生まれます。「Dream a Little Dream of Me」は本来ロマンチックでやわらかい曲ですが、シーズン4ではその甘さが逆に怖く聞こえます。夢、記憶、幻覚、精神世界。シーズン4のホラーは“眠り”や“心の奥”と深く関わっているので、この曲の選び方はかなり効果的です。

第4話「親愛なるビリー」の楽曲

Kate Bush「Running Up That Hill」

流れる場面: マックスがヴェクナの精神世界から逃げ出す、シーズン4屈指の名場面で使われます。

この曲の役割:
この回で「Running Up That Hill」は、単なる挿入歌ではなく、物語上の“鍵”になります。マックスはビリーの死に対する罪悪感、自分だけが生き残ってしまったような感覚、友人たちとの距離を抱えています。ヴェクナはそこにつけ込むのですが、音楽が彼女を現実へ引き戻します。

曲のテーマも場面と非常によく合っています。「もし神と取引できるなら」という感覚は、マックスの“どうにかして過去を変えたい”“誰かと痛みを入れ替えたい”という気持ちと重なります。この曲が世界的に再評価されたのも、単に懐かしい名曲だったからではなく、シーンと感情が完璧に噛み合っていたからだと思います。

第5話「ニーナ計画」の楽曲

Falco「Rock Me Amadeus」

流れる場面: カリフォルニア組の移動や、少しコミカルで勢いのある場面の空気を支えます。

この曲の役割:
「Rock Me Amadeus」は、80年代らしい変さと派手さが詰まった曲です。シーズン4は全体としてかなり重いシーズンですが、カリフォルニア組の場面にはまだ少し軽さがあります。この曲は、その“変なテンション”をうまく支えています。

Baltimora「Tarzan Boy」

流れる場面: カリフォルニア編の陽気でどこかズレた空気に重なります。

この曲の役割:
「Tarzan Boy」は、とにかく一度聴くと耳に残る曲です。シーズン4におけるカリフォルニア編は、ホーキンスの重苦しさとは違うテンポで進むため、こうした明るく少し脱力感のある選曲がよく合います。深刻な本筋の横で、少し浮いたような音が鳴る。このズレが、シーズン4全体のリズムを作っています。

第6話「ダイブ」の楽曲

KISS「Detroit Rock City」

流れる場面: エディやホーキンス組のロック/メタル的な雰囲気と相性のいい場面で印象に残ります。

この曲の役割:
KISSの「Detroit Rock City」は、ハードロックの派手さと危うさを持った曲です。シーズン4では、エディの存在によってメタルやロックの文化がかなり前に出ます。彼のキャラクターは、世間からは危険視されるけれど、実際には仲間思いで臆病さもある人物です。ロックの音は、その誤解される感じとよく重なっています。

The Surfaris「Wipe Out」

流れる場面: カリフォルニア編の軽さや移動のテンポを出す曲として印象に残ります。

この曲の役割:
「Wipe Out」は、サーフロックの定番曲です。シーズン4の中では、ホーキンスの暗さとカリフォルニアの明るさの対比がかなり強いですが、この曲はまさにその“明るい側”を象徴します。とはいえ、シーズン4では明るい場面の裏にも危機が進んでいるので、曲の軽さが逆に緊張感のクッションになっています。

第7話「ホーキンス研究所の虐殺」の楽曲

Philip Glass「Prophecies」

流れる場面: イレブンの過去、001、ホーキンス研究所の真実が明かされていく流れに重なる重要な楽曲です。

この曲の役割:
フィリップ・グラスの音楽は、反復と緊張感が特徴です。「Prophecies」は、シーズン4の中でも特に“運命が動いている”感覚を強める曲です。イレブンの記憶がただの過去回想ではなく、シリーズ全体の根本へつながる真実になっていく。その重さを支えているのが、この曲の静かな圧力です。

シーズン4の第7話は、楽曲という意味でもかなり異質です。80年代ポップやロックだけでなく、クラシック/ミニマル音楽の質感を入れることで、物語が一気に神話的な重さを帯びます。

第8話「パパ」の楽曲

Journey「Separate Ways (Worlds Apart)」

流れる場面: シーズン4後半の予告やクライマックス感を強く印象づける曲として使われます。

この曲の役割:
「Separate Ways」は、シーズン4の“離れた場所で同じ敵に向かう”構造と非常に相性がいい曲です。ホーキンス、ロシア、カリフォルニア、イレブン。それぞれの場所にいる人たちは物理的には離れていますが、同じ危機へ向かっています。

タイトルの“別々の道”という意味も、シーズン4の構造そのものです。仲間たちは一緒にいない。でも、それぞれが自分の場所で動くことで、最終的にひとつの戦いにつながっていく。シーズン4後半の高揚感を支える、かなり重要な曲です。

第9話「ピギーバック」の楽曲

Metallica「Master of Puppets」

流れる場面: エディ・マンソンが裏側の世界でギターをかき鳴らす、シーズン4最大級の名場面で使われます。

この曲の役割:
「Master of Puppets」は、エディというキャラクターの集大成のような曲です。彼はシーズン4の中で、ずっと“逃げた自分”を気にしていました。けれど最終話では、自分の得意なもの、自分の好きな音楽を武器にして、仲間のために時間を稼ぎます。

メタリカの激しさ、曲名の“操り人形”という意味、ヴェクナに操られるように追い詰められる人々。いろいろな意味が重なって、この曲は単なるメタルの名曲以上の存在になっています。エディのための曲であり、シーズン4のクライマックスを象徴する曲でもあります。

Moby「When It’s Cold I’d Like to Die」

流れる場面: シーズン4終盤の重い余韻を支える楽曲として使われます。

この曲の役割:
シーズン4の最終話は、勝利の高揚感だけでは終わりません。むしろ、取り返しのつかない傷や喪失感が強く残ります。「When It’s Cold I’d Like to Die」は、その冷たさや静かな絶望感を支える曲です。派手なロックではなく、沈み込むような音だからこそ、終盤の余韻が深くなります。

シーズン4で特に重要な3曲

1. Kate Bush「Running Up That Hill」

シーズン4を代表する曲です。マックスの心の傷、ヴェクナからの逃走、友人たちとのつながり。すべてがこの曲に集約されています。シーズン4の音楽を語るなら、まずこの曲から始めるべきです。

2. Metallica「Master of Puppets」

エディ・マンソンを象徴する曲です。メタルという音楽ジャンルが、単なるキャラ付けではなく、物語上の行動と結びついたことで、強烈な名場面になりました。

3. Journey「Separate Ways」

シーズン4後半のスケール感を支える曲です。離れた場所にいる仲間たちが、それぞれの戦いへ向かう構造とタイトルが重なります。

シーズン1〜3の楽曲記事はこちら

過去シーズンの楽曲や使用シーンも知りたい人は、こちらもあわせてどうぞ。

まとめ:シーズン4は音楽が“物語の鍵”になったシーズン

『ストレンジャー・シングス』シーズン4の音楽は、シリーズの中でも特に重要です。これまでのように80年代らしさを演出するだけではなく、キャラクターの心、精神世界、そして物語の展開そのものに深く関わっています。

マックスにとっての「Running Up That Hill」、エディにとっての「Master of Puppets」、仲間たちの分断と戦いを象徴する「Separate Ways」。どれも、曲単体の魅力だけでなく、場面と結びつくことで忘れられないものになっています。

シーズン4は暗く、長く、かなり重いシーズンです。でも、その重さを支えているのが音楽です。だから見返すときは、ぜひ曲にも注目してみてください。シーズン4の感情が、かなり違って聞こえてくるはずです。

シーズン別の伏線・楽曲・オマージュ記事は、総合ガイドにまとめています。

『ストレンジャー・シングス』完全ガイド|シーズン別の伏線・音楽・オマージュ・人物解説まとめ

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