Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿3』では、テュークスベリーとの結婚式を控えたエノーラが、突然誘拐された兄シャーロックを救うため、マルタに隠された事件を追います。
事件の中心にいたのは、前作で正体が明らかになったモリアーティことミラ・トロイでした。
ただし今回の目的は、単なるホームズ家への復讐だけではありません。
テュークスベリー家とイギリス軍が隠してきたアフガン金塊、モリアーティが名乗った「アデライン・レイス教授(Professor Adeline Rathe)」という偽名、兵士が残した「ラース」という言葉、そしてラストに映る沈没船が、一つの事件としてつながっていきます。
先に結末をまとめると、シャーロックを誘拐した犯人はモリアーティです。
モリアーティはシャーロックの誘拐を利用してエノーラを事件へ引き込み、テュークスベリーの父親が隠したアフガン金塊まで自分を案内させようとしていました。
事件解決後、金塊はアフガニスタンへ返還され、テュークスベリーは爵位を手放します。そしてエノーラとテュークスベリーは、小さな結婚式を挙げました。
この記事では、犯人、シャーロック誘拐の目的、アデリン・ラスの正体、「Khost」「Wrath」「Rathe」の意味、アフガン金塊の行方、二人の結婚、最後に映る沈没船まで順番に整理します。
- シャーロックを誘拐した犯人
- モリアーティがエノーラを利用した理由
- アデリン・ラス/アデライン・レイス教授の正体
- 「Khost」「Wrath」「Rathe」の意味
- テュークスベリー家が隠していた過去
- アフガン金塊の場所と最終的な行方
- エノーラとテュークスベリーが結婚したのか
- ラストの沈没船が示す意味
- 実話や原作小説との関係
- 『エノーラ・ホームズの事件簿4』の可能性
ここから先は、『エノーラ・ホームズの事件簿3』の最後まで含む重大なネタバレがあります。
- 『エノーラ・ホームズの事件簿3』の結末を先に確認
- 『エノーラ・ホームズの事件簿3』公式予告
- 『エノーラ・ホームズの事件簿3』基本情報
- 『エノーラ・ホームズの事件簿3』キャスト
- 前作を見ていなくても大丈夫?見る順番は?
- ネタバレなしのあらすじ
- 結論|シャーロックを誘拐した犯人はモリアーティ
- アデリン・ラスとは誰?アデライン・レイス教授の正体
- シャーロックが誘拐された理由
- シャーロック誘拐までの計画
- 「Khost」の意味は?
- 兵士が残した「Wrath」は「Rathe」だった
- レースの女性は誰?
- テュークスベリー夫人が誘拐された理由
- テュークスベリー家が隠していた真実
- アフガン金塊はどこに隠されていた?
- モリアーティの本当の目的
- モリアーティとの最終対決
- アフガン金塊は最後どうなった?
- エノーラとテュークスベリーは結婚した?
- シャーロックが結婚を認めた理由
- ラスト・最後の沈没船「The Wrath of Adeline 1863」の意味
- 『エノーラ・ホームズの事件簿4』はある?
- 『エノーラ・ホームズ3』は実話?
- 原作のどの巻が元になっている?
- 作品の評価|ミステリーより成長と結婚が中心
- Netflixのサスペンス映画を探している人へ
- 『エノーラ・ホームズの事件簿3』よくある質問
- まとめ|犯人はモリアーティ、最後はエノーラが結婚
『エノーラ・ホームズの事件簿3』の結末を先に確認
| 疑問 | 結論 |
|---|---|
| シャーロックを誘拐した犯人 | モリアーティことミラ・トロイ |
| アデライン・レイス教授の正体 | モリアーティが使っていた偽名 |
| 誘拐の目的 | エノーラにアフガン金塊の場所を突き止めさせるため |
| モリアーティの目的 | ホームズ家への反感、過去の犯罪の暴露、金塊の強奪 |
| 金塊の隠し場所 | マルタの断崖にある洞窟 |
| アフガン金塊の結末 | テュークスベリーがアフガニスタンへ返還 |
| モリアーティの結末 | 制圧され、再び収監される |
| エノーラとテュークスベリー | 最後に小さな結婚式を挙げる |
| ラストの船 | テュークスベリーの父親が沈めた「The Wrath of Adeline 1863」 |
| 続編 | 2026年8月26日時点で第4作の正式発表は確認されていない |
『エノーラ・ホームズの事件簿3』公式予告
Netflix Japanの公式YouTubeでは、『エノーラ・ホームズの事件簿3』の予告編が公開されています。
結婚式へ向かうエノーラ、姿を消したシャーロック、マルタに残された暗号など、本作の主要な要素を確認できます。
『エノーラ・ホームズの事件簿3』基本情報
| 作品名 | エノーラ・ホームズの事件簿3 |
|---|---|
| 原題 | Enola Holmes 3 |
| 配信開始日 | 2026年7月1日 |
| 配信 | Netflix独占配信 |
| 上映時間 | 約1時間48分 |
| 物語の年代 | 1886年 |
| 主な舞台 | マルタ |
| 監督 | フィリップ・バランティーニ |
| 脚本 | ジャック・ソーン |
| 原作 | ナンシー・スプリンガー「エノーラ・ホームズの事件簿」シリーズ |
| 主演・製作 | ミリー・ボビー・ブラウン |
『エノーラ・ホームズの事件簿3』キャスト
| 登場人物 | キャスト | 立場 |
|---|---|---|
| エノーラ・ホームズ | ミリー・ボビー・ブラウン | 私立探偵として活動するホームズ家の末妹 |
| テュークスベリー | ルイス・パートリッジ | エノーラの恋人で結婚を控える元貴族 |
| シャーロック・ホームズ | ヘンリー・カヴィル | 誘拐されるエノーラの兄 |
| ユードリア・ホームズ | ヘレナ・ボナム=カーター | エノーラとシャーロックの母親 |
| ジョン・ワトソン | ヒメーシュ・パテル | シャーロックの友人で医師 |
| モリアーティ/ミラ・トロイ | シャロン・ダンカン=ブルースター | 事件を裏から動かす人物 |
| レストレード警部 | アディール・アクタル | ホームズ兄妹と関わる警察官 |
| エディス | スーザン・ウォコマ | ユードリアの仲間 |
| テュークスベリー夫人 | ハティ・モラハン | テュークスベリーの母親 |
| ミキエル・ミッツィ | ジョー・アゾパルディ | マルタの独立を求める側の人物 |
| サンプソン准将 | ジェイソン・ワトキンス | テュークスベリーの名付け親 |
前作を見ていなくても大丈夫?見る順番は?
『エノーラ・ホームズの事件簿3』だけでも、シャーロック誘拐事件の大まかな流れは理解できます。
ただし、第2作で正体が明らかになったモリアーティが重要人物として再登場します。
エノーラとテュークスベリーの関係も第1作から続いているため、可能なら配信順に見るのがおすすめです。
| 順番 | 作品 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1 | エノーラ・ホームズの事件簿 | エノーラの独立とテュークスベリーとの出会い |
| 2 | エノーラ・ホームズの事件簿2 | 探偵としての事件とモリアーティの正体 |
| 3 | エノーラ・ホームズの事件簿3 | シャーロック誘拐とエノーラの結婚 |
特に第2作を見ておくと、ミラ・トロイとホームズ家の因縁がわかりやすくなります。
ネタバレなしのあらすじ
20代になったエノーラ・ホームズは、恋人テュークスベリーとの結婚を控えていました。
結婚式の舞台は、地中海に浮かぶマルタ。
ところがエノーラは、結婚することで「ホームズ」という名前や自由、探偵としての生き方を失ってしまうのではないかと迷っています。
兄シャーロックも妹の結婚を心配し、二人は式の前夜に衝突します。
そして結婚式当日。エノーラのもとへワトソンが現れ、シャーロックが行方不明になったことを知らせます。
エノーラは結婚式どころではなくなり、兄を救うためにマルタへ残された暗号、レース、軍功章、軍人たちの過去を追い始めます。
結論|シャーロックを誘拐した犯人はモリアーティ
シャーロックとテュークスベリー夫人を誘拐した事件の中心人物は、モリアーティことミラ・トロイです。
前作の最後で捕らえられたモリアーティですが、本作冒頭では拘束された状態で軍人のもとへ連れてこられます。
その軍人は彼女の優れた頭脳を利用し、過去に失われた財宝と隠蔽事件を調べさせようとしていました。
つまりモリアーティは単純に自力で脱獄したのではなく、軍人側によって拘束から解かれ、その後マルタへ渡ったことが明らかになります。
そこで彼女が使った偽名が、アデライン・レイス教授(Professor Adeline Rathe)でした。
しかしモリアーティは軍人たちのためだけに動いていたわけではありません。
- テュークスベリー家とイギリス軍が隠した犯罪を暴く
- 自分を犯罪者として扱ったホームズ家への反感を晴らす
- エノーラの推理力を利用する
- 最終的に隠されたアフガン金塊を自分のものにする
これらの目的が重なっていました。
金塊の存在までは突き止めていたものの、正確な隠し場所がわからなかったため、エノーラを事件へ引き込みます。
アデリン・ラスとは誰?アデライン・レイス教授の正体
検索では「アデリン・ラス」「アデリン・レイス」「アデライン・ラース」など複数の表記が使われています。
作中の英語表記はProfessor Adeline Ratheです。
アデライン・レイス教授という別の人物が存在するわけではありません。
モリアーティことミラ・トロイが、マルタで活動するために使用していた偽名です。
そして、この名前にはもう一つ仕掛けがあります。
映画最後に映る沈没船には、
「The Wrath of Adeline 1863」
と書かれています。
Netflix公式Tudumの解説では、フィリップ・バランティーニ監督自身が、モリアーティが「Adeline Rathe」と名乗った理由は、この沈没船の名前に由来すると説明しています。
つまり「アデライン・レイス」は偶然作られた偽名ではなく、事件の過去を知る人物だけが理解できる名前だったのです。
シャーロックが誘拐された理由
シャーロックを誘拐した最大の狙いは、シャーロック本人に金塊を探させることではありません。
エノーラを事件へ引き込むためです。
モリアーティは、エノーラが兄のためなら危険を承知で捜査を続けることを知っています。
さらにエノーラには、金塊を見つけるうえで重要な条件がそろっていました。
- シャーロックを救う強い動機がある
- テュークスベリー家の人物と近い
- 暗号や手がかりを解読できる
- テュークスベリー本人から父親の思い出を聞いている
- 金塊の場所につながる洞窟の話を知っている
モリアーティは誘拐、暗号、レース、火事、軍功章などを順番に提示し、エノーラ自身に金塊までの道筋を解かせました。
シャーロック誘拐までの計画
計画には、エノーラとテュークスベリーの結婚式も利用されています。
テュークスベリー夫人は、謎のレースを身につけた女性から勧められ、結婚式をマルタで開くことを決めました。
この女性はモリアーティ側の協力者です。
テュークスベリーの父親が軍務でマルタと関わっていたことを知っていたモリアーティは、結婚式を利用し、ホームズ家とテュークスベリー家を事件の舞台へ集めます。
シャーロックも妹の結婚式へ参加する一方で、軍に関係する不審な事件を調査していました。
そこをモリアーティに狙われ、誘拐されます。
「Khost」の意味は?
シャーロックが消えたホテルの部屋では、鏡にモールス信号で「Khost」という手がかりが残されています。
Khost(ホースト)は、アフガニスタンに実在する都市です。
ただし映画に登場する「ホーストの戦い」自体は、史実上そのまま存在した戦闘を再現したものではありません。
Netflix公式によると、脚本家ジャック・ソーンは19世紀の英・アフガン戦争や、イギリス軍によるカブール侵攻・略奪など実際の歴史を調査したうえで、映画用に「ホーストの戦い」を創作しています。
作中でこの戦いに関わったのが、
- テュークスベリーの亡き父親
- サンプソン准将
- イギリス軍の兵士たち
です。
軍功章も、この過去へたどり着くための重要な手がかりでした。
兵士が残した「Wrath」は「Rathe」だった
エノーラは、失踪する前のシャーロックと接触していた兵士を発見します。
しかし兵士は撃たれ、死の直前に「ラース」のような言葉を残します。
エノーラが最初に考えたのは、英語のWrath=怒りです。
ところが事件を追ううちに、別の意味が見えてきます。
モリアーティが使っていた偽名は、
Professor Adeline Rathe
でした。
つまり兵士が伝えようとしていたのは「Wrath」という抽象的な言葉ではなく、犯人につながるRatheだったと考えられます。
さらに最後の沈没船「The Wrath of Adeline」が、この言葉遊びをもう一度回収します。
レースの女性は誰?
シャーロックの部屋に残されたレースと、結婚式をマルタで行うようテュークスベリー夫人へ勧めた女性のレースは、同じ計画につながっています。
エノーラは一時、この女性自身がアデライン・レイス教授なのではないかと疑います。
しかし正体はモリアーティ本人ではなく、彼女のために動いていた協力者でした。
女性はテュークスベリー夫人へ近づき、ホームズ家とテュークスベリー家をマルタへ集める役割を果たします。
テュークスベリー夫人が誘拐された理由
シャーロックに続き、テュークスベリー夫人も誘拐されます。
その理由は、今回の事件がテュークスベリー家の過去そのものに関係しているためです。
テュークスベリーの父親は、ホーストの戦いに関わったイギリス軍側の中心人物でした。
結婚式の開催地、父親の軍歴、軍功章、そして幼いテュークスベリーが聞かされた洞窟の話は、すべて隠された金塊へつながっています。
テュークスベリー家が隠していた真実
映画で明らかになる最大の過去は、イギリス軍がアフガニスタンから大量の金を持ち去っていたことです。
映画では軍側が戦争による損失を補うための「賠償」のように扱っていますが、マルタ側から見れば明確な略奪でした。
テュークスベリーの父親は作戦を率い、金塊をマルタへ運びます。
しかし帰還途中、自分たちの行為への良心の呵責を抱きます。
それでも金塊をアフガニスタンへ返したわけではありません。
乗っていた船を沈めて「金塊も船と一緒に沈んだ」と装い、責任をマルタ兵へ押しつけました。
ところが実際には、金塊は船の中にはありませんでした。
アフガン金塊はどこに隠されていた?
金塊が隠されていたのは、マルタの断崖にある洞窟です。
この場所をエノーラが思い出せたのは、事件が始まる前のテュークスベリーとの会話でした。
テュークスベリーは子どもの頃、父親から「崖の洞窟には宝が隠されている」という話を聞かされていました。
一見すると子ども向けの冒険話ですが、実際には父親が隠した金塊の場所を示す話だったのです。
モリアーティは金塊の存在を知っていても、この最後の情報までは持っていません。
そこでエノーラを使いました。
モリアーティの本当の目的
モリアーティは単純な悪役として描かれていません。
彼女が指摘する、イギリス帝国や上流階級の偽善には根拠があります。
テュークスベリー家の財産や名誉の背景には、植民地支配の中で行われた略奪がありました。
モリアーティ自身も、自分が犯罪者として裁かれる一方、支配階級がより大きな不正を行っても守られていることへ強い怒りを抱いています。
Netflix公式の解説でも、脚本家ジャック・ソーンは彼女の怒りそのものには理由があると説明しています。
しかし、だからといってモリアーティが義賊だったわけではありません。
最終的には、発見した金塊を自分のものにしようとします。
- 支配階級の犯罪を暴く
- ホームズ家への反感を晴らす
- エノーラの頭脳を利用する
- 金塊を奪って自分が富を得る
正義への怒りと私欲が同時に存在しているところが、本作のモリアーティの特徴です。
モリアーティとの最終対決
事件の真相へたどり着いたエノーラは、金塊の洞窟へ向かえばモリアーティが姿を現すと考えます。
実際、モリアーティは金塊を手に入れるため現れます。
近くの地下牢にはシャーロックとテュークスベリー夫人も拘束されていました。
最後はエノーラだけで決着をつけるのではありません。
シャーロックが銃を向け、テュークスベリー夫人が石でモリアーティを倒し、協力して制圧します。
モリアーティは死亡せず、再び拘束されました。
そのため、今後シリーズが続けば再登場できる余地は残っています。
アフガン金塊は最後どうなった?
金塊を見つけたテュークスベリーは、父親と同じ選択をしませんでした。
金塊をアフガニスタンへ返還します。
さらにマルタ側が事件に関係した人物を捜査・起訴できるよう協力します。
その結果、サンプソン准将やイギリス側の総督も逮捕されます。
そしてテュークスベリーは、自分の家名や爵位が不正な富と結びついていたことを知り、爵位を手放します。
父親の過去を隠し続けるのではなく、自分の世代でその連鎖を終わらせようとしたわけです。
エノーラとテュークスベリーは結婚した?
エノーラとテュークスベリーは最後に結婚します。
物語序盤のエノーラは、結婚することで「ホームズ」でなくなり、探偵としての仕事や自由を失ってしまうのではないかと悩んでいます。
しかし事件を経験した二人は、結婚することとエノーラが自分らしく生きることは両立できると考えるようになります。
テュークスベリーも爵位を放棄。
最初に予定されていた大規模な式ではなく、家族や親しい仲間だけが集まり、地中海を望む崖の上で小さな結婚式を行います。
エノーラにとって結婚は「探偵を辞めて誰かの妻になる」という結末ではありません。
ホームズとしての自分を残したまま、テュークスベリーと新しい人生へ進む選択として描かれています。
シャーロックが結婚を認めた理由
序盤のシャーロックは、エノーラの結婚を歓迎していません。
ただし、テュークスベリー本人が嫌いだからではありません。
妹が結婚によって、自分自身や探偵としての才能を失ってしまうことを心配していました。
しかし事件の中でシャーロックは、エノーラが自分とは違うやり方で事件を解決し、周囲の助けを受け入れることのできる探偵へ成長したことを理解します。
一人でいることだけが「ホームズらしさ」ではありません。
結婚してもエノーラはエノーラであり続けると認めたことが、最後の結婚式につながっています。
ラスト・最後の沈没船「The Wrath of Adeline 1863」の意味
映画の最後、結婚したエノーラとテュークスベリーは海で泳いでいます。
カメラが海中へ移動すると、海底に沈んだ船が映し出されます。
そこに残された船名が、
「The Wrath of Adeline 1863」
です。
これはテュークスベリーの父親が、アフガン金塊も沈んだように見せかけるため沈めた船です。
| 言葉 | 物語との関係 |
|---|---|
| Adeline | 船名に使われ、モリアーティの偽名にも利用された |
| Wrath | 英語で「怒り」 |
| Rathe | モリアーティが教授として名乗った姓 |
| 1863 | 船と過去の事件に関係する年代 |
兵士が残した「ラース」という言葉、Professor Adeline Ratheという偽名、そして沈没船が最後に一つにつながります。
ここは2026年7月のNetflix公式解説によって意味がかなり明確になりました。
フィリップ・バランティーニ監督によると、映画は当初、エノーラがカメラへ水をかけたところで終了する構想もあったそうです。
しかし最後に沈没船を映すことで、事件を最初から最後まで一周させる「答え合わせ」に変更されました。
そして監督は、モリアーティが「Adeline Rathe」と名乗った理由も、この船にあると説明しています。
したがって、沈没船そのものに新しい財宝や別の巨大な秘密が残されていると断定する必要はありません。
むしろ本編で散りばめられた言葉と過去を回収しながら、同時に「このシリーズにはまだ続きがあるかもしれない」と思わせるラストと考えるのが自然です。
『エノーラ・ホームズの事件簿4』はある?
2026年8月26日時点で、Netflixから『エノーラ・ホームズの事件簿4』の制作決定は正式発表されていません。
ただし、第3作のラストが完全な「シリーズ終了」を意味しているとも言い切れません。
Netflix公式Tudumでバランティーニ監督は、最後に沈没船を映した理由について、物語を一周させるだけでなく、観客に「まだ続きがあるのか?」と思わせる意図もあったと説明しています。
脚本家ジャック・ソーンも、登場人物たちの可能性はまだ続いているという趣旨のコメントをしています。
また主演・製作のミリー・ボビー・ブラウンも、第4作について自分が決定する立場ではないとしながら、Netflixやルイス・パートリッジが続けるのであれば参加する意思を示しています。
続編が実現した場合に考えられるのは、
- 結婚後も探偵を続けるエノーラ
- エノーラとテュークスベリーの新しい生活
- 再び事件へ関わるモリアーティ
- シャーロックとワトソンの新たな事件
- 原作シリーズから別の事件や人物を取り入れた物語
などです。
ただし現段階では、いずれも続編が決定したという意味ではありません。
ラストの沈没船も「エノーラ4の事件」を直接予告した映像ではなく、事件の答え合わせとシリーズ継続の余地を同時に残す演出として見ておくのがよいでしょう。
『エノーラ・ホームズ3』は実話?
シャーロック誘拐事件、モリアーティの計画、アフガン金塊、テュークスベリーの父親が船を沈めた事件などはフィクションです。
作中の「ホーストの戦い」も、そのまま実在した一つの戦闘ではありません。
一方で、物語の背景には実際の歴史がかなり取り入れられています。
- 19世紀のマルタがイギリス支配下にあったこと
- マルタがイギリス海軍の重要拠点だったこと
- 19世紀から20世紀初頭に英・アフガン戦争が繰り返されたこと
- イギリス軍がアフガニスタンで略奪を行った歴史
- 植民地支配に対するマルタ側の反発
Netflix公式によると、脚本家ジャック・ソーンは実際の英・アフガン戦争や、イギリス軍がカブールを攻撃した際の略奪などを調査。
ただし実在の被害をそのまま娯楽作品へ置き換えることを避けるため、「ホーストの戦い」や金塊事件はあえてフィクションとして作られています。
つまり『エノーラ・ホームズの事件簿3』は特定の実話を映画化した作品ではなく、イギリス帝国の植民地支配という史実を、架空のミステリーへ組み込んだ作品です。
また、エノーラやテュークスベリーがマルタを解放したという物語でもありません。
二人は歴史を動かした英雄ではなく、その時代に存在した植民地支配の矛盾を知る人物として描かれています。
原作のどの巻が元になっている?
映画シリーズは、ナンシー・スプリンガーによる「エノーラ・ホームズの事件簿」シリーズを原作としています。
ただし、映画第3作=原作第3巻ではありません。
マルタを舞台にしたシャーロック誘拐、アフガン金塊、テュークスベリーとの結婚など、映画シリーズ独自の設定や展開が数多く含まれています。
そのため原作第3巻を読んでも、映画と同じ事件の結末が描かれているわけではありません。
原作では映画とは違う失踪事件や人物関係、エノーラの探偵活動を楽しむことができます。
作品の評価|ミステリーより成長と結婚が中心
『エノーラ・ホームズの事件簿3』は、犯人を当てることだけを目的とした本格ミステリーというより、エノーラの成長と結婚を中心にした冒険ミステリーです。
事件には暗号、偽名、軍功章、誘拐、隠された金塊、植民地支配という複数の要素が組み込まれています。
しかし作品が最後に描いているのは、エノーラが結婚しても「ホームズ」であり、自分らしく探偵として生きられるのかという問題です。
良かった点
- エノーラとテュークスベリーの関係に明確な進展がある
- シャーロックとエノーラの兄妹関係にも変化がある
- マルタの景色を生かした冒険作品になっている
- 前作のモリアーティが物語の中心人物として戻ってくる
- 植民地支配や略奪の歴史をミステリーへ組み込んでいる
- Rathe/Wrathの言葉遊びが最後の沈没船で回収される
- 結婚と女性の自立を単純な二者択一として描いていない
好みが分かれそうな点
- 純粋な犯人当てミステリーとしての比重は大きくない
- モリアーティの目的が複数あるため一度では整理しにくい
- 恋愛と結婚の比重がシリーズの中でも大きい
- 軍人や政治関係者が多く人物関係が複雑
- 第2作を見ていないとモリアーティの背景がわかりにくい
- 金塊発見から事件解決までのテンポが速い
シリーズの登場人物や、エノーラとテュークスベリーの関係を追ってきた人ほど楽しみやすい第3作です。
一方、シャーロック・ホームズを中心とした重厚な本格推理だけを期待すると、恋愛や冒険の割合が大きく感じられるかもしれません。
Netflixのサスペンス映画を探している人へ
『エノーラ・ホームズの事件簿3』のようなミステリー、どんでん返し、伏線回収を楽しめる作品を探している人は、Netflixサスペンス映画ランキングも参考にしてください。
主演ミリー・ボビー・ブラウンの代表作『ストレンジャー・シングス』については、シーズン別の伏線、音楽、オマージュなどもまとめています。
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『エノーラ・ホームズの事件簿3』よくある質問
『エノーラ・ホームズ3』の犯人は誰ですか?
シャーロックとテュークスベリー夫人を誘拐した事件の中心人物は、モリアーティことミラ・トロイです。マルタではアデライン・レイス教授という偽名を使用していました。
アデリン・ラスとは誰ですか?
「アデリン・ラス」「アデリン・レイス」などと検索されている人物は、モリアーティが名乗ったアデライン・レイス教授です。英語表記はProfessor Adeline Ratheで、実在する別の教授ではありません。
Netflix公式では、監督がこの名前を最後に映る沈没船「The Wrath of Adeline」に由来すると説明しています。
なぜシャーロックは誘拐されたのですか?
エノーラを事件へ引き込み、テュークスベリー家が隠したアフガン金塊の場所を突き止めさせるためです。ホームズ家への反感もモリアーティを動かした理由の一つです。
「Khost」とは何ですか?
アフガニスタンに実在する都市ホーストを指します。ただし映画に登場する「ホーストの戦い」は、実際の英・アフガン戦争などを参考に創作された戦闘です。
兵士が最後に言った「ラース」とは何ですか?
当初は英語のWrath=「怒り」と考えられますが、事件を追うとモリアーティが名乗った姓「Rathe」につながります。最後の沈没船「The Wrath of Adeline」とも呼応する手がかりです。
モリアーティは死亡しましたか?
死亡していません。シャーロックとテュークスベリー夫人らに制圧され、再び拘束されています。
エノーラとテュークスベリーは結婚しますか?
結婚します。テュークスベリーは爵位を手放し、二人は家族や親しい仲間だけが参加する小さな結婚式を挙げます。
アフガン金塊は最後どうなりますか?
テュークスベリーによってアフガニスタンへ返還されます。またマルタ側による捜査が行われ、サンプソン准将やイギリス側の総督も逮捕されます。
ラスト・最後に映る沈没船は何ですか?
テュークスベリーの父親が、アフガン金塊も海に沈んだように見せかけるため沈めた船です。
船名「The Wrath of Adeline 1863」は、モリアーティの偽名Adeline Ratheや、兵士が残した「ラース」という言葉を最後に回収する役割を持っています。
沈没船は『エノーラ・ホームズ4』の伏線ですか?
第4作の具体的な事件を示す伏線とは確認されていません。監督によれば、この映像には第3作の物語を一周させる役割と、シリーズがまだ続くのかと思わせる意図の両方があります。
『エノーラ・ホームズの事件簿4』は決定していますか?
2026年8月26日時点でNetflixから正式な制作発表は確認されていません。監督や脚本家は物語の可能性を残すコメントをしていますが、現時点では制作決定を意味するものではありません。
原作第3巻と同じ内容ですか?
同じ内容ではありません。映画はナンシー・スプリンガーのシリーズを原作としていますが、マルタ、アフガン金塊、シャーロック誘拐、テュークスベリーとの結婚など、第3作には映画独自の物語が多く含まれています。
『エノーラ・ホームズ3』だけ見ても理解できますか?
事件の大まかな流れは理解できます。ただしモリアーティの正体とホームズ家との因縁を理解するには、第2作まで見てから視聴する方がわかりやすいです。
まとめ|犯人はモリアーティ、最後はエノーラが結婚
『エノーラ・ホームズの事件簿3』でシャーロックを誘拐した事件の中心人物は、モリアーティことミラ・トロイでした。
モリアーティはアデライン・レイス教授という偽名を使い、エノーラを事件へ誘導します。
その目的には、ホームズ家への反感、テュークスベリー家とイギリス軍の過去を暴くこと、そしてアフガン金塊を自分のものにすることが重なっていました。
エノーラは「Khost」、軍功章、レース、「Rathe」、そしてテュークスベリーから聞いていた洞窟の話をつなぎ、金塊の場所へたどり着きます。
事件解決後、テュークスベリーは金塊をアフガニスタンへ返還。不正な富と結びついた爵位も手放しました。
エノーラとテュークスベリーは最後に小さな結婚式を挙げますが、エノーラがホームズとして生きることを諦めたわけではありません。
そして最後に映る沈没船「The Wrath of Adeline 1863」は、アデライン・レイスという偽名や途中の言葉遊びを回収する最後の答えです。
2026年8月26日時点で『エノーラ・ホームズの事件簿4』は正式発表されていませんが、監督・脚本家のコメントからも、シリーズの物語そのものが完全に閉じられたわけではありません。
今後Netflixから続編について新しい発表があれば、この記事でも追記していきます。

