【2026年10月3日更新】Google GeminiのカスタムAI機能「Gem(複数形:Gems)」は、今後サポートを終了し、新しい「Skills」へ移行します。
ただし、Geminiそのものがサービス終了するわけではありません。
終了予定なのは、用途ごとに独自の指示を設定してカスタムAIを作る「Gems」という機能です。Googleは既存のGemをSkillsへ自動移行すると案内しているため、現在作成しているGemが一斉に削除されるという変更でもありません。
個人のGoogleアカウントでは2026年11月からGemsの終了・Skillsへの移行が始まる予定です。会社や学校で使うGoogle Workspaceアカウントは終了時期が異なります。
また、Gemへ追加していたKnowledgeファイルについても、対応しているファイルはGemと一緒にSkillsへ自動移行する予定です。
| 項目 | 2026年10月3日時点 |
|---|---|
| Gemini本体 | 終了しない |
| Gems | 段階的にサポート終了予定 |
| 個人Googleアカウント | 2026年11月から移行予定 |
| 既存Gem | Skillsへ自動移行予定 |
| 対応するKnowledgeファイル | 自動移行予定 |
| Skills | Gemsの後継となるカスタム機能 |
Google Gemini公式ヘルプ|GemからSkillsへの移行について確認する
Geminiはサービス終了する?終了するのは「Gems」
今回の変更で最も誤解しやすいのが、「Gemini終了」と「Gems終了」の違いです。
生成AIサービスのGemini自体が終了するわけではありません。
Googleが段階的に廃止するのは、Geminiの中で利用できるカスタム機能「Gems」です。
つまり、
- Geminiアプリが終了する
- Geminiのチャットが使えなくなる
- Googleの生成AIサービス自体がなくなる
という話ではありません。
Gemsの役割を、新しいカスタム機能「Skills」へ移していく変更です。
GeminiのGem・Gemsとは?
Gemは、Geminiに独自の役割や指示を設定して、自分の用途に合わせたカスタムAIを作れる機能です。
例えば、
- 特定の文体で文章を書く
- 学習をサポートする
- 企画のアイデアを出す
- 特定の業務ルールに沿って回答する
といった目的ごとにGemを作成できます。
Googleでは複数のGemをまとめて「Gems」と表記しています。
今回終了するのは、このGemsという仕組みです。
Gemsはいつ終了する?
Gemsのサポート終了時期は、利用しているGoogleアカウントの種類によって異なります。
| アカウント | Gemsサポート終了・移行時期 |
|---|---|
| 個人Googleアカウント | 2026年11月 |
| Google Workspace Business・Enterprise・Nonprofit | 2027年3月以降 |
| Google Workspace Education | 2027年6月以降 |
個人アカウントについて、Googleの一般向け公式ヘルプでは「2026年11月」と月単位で案内されています。
一部報道では11月17日という日付も紹介されていますが、Google公式の一般向け移行ヘルプでは、個人Googleアカウントの一律終了日として11月17日と明記しているわけではありません。
そのため、現時点では「個人アカウントは2026年11月に移行」と理解するのが安全です。
Workspaceは11月にすぐ終了するわけではない
会社や学校で使っているGoogle Workspaceアカウントは、個人アカウントとはスケジュールが異なります。
Google Workspace向けの公式情報では、2026年11月17日にGemがGeminiアプリの「設定」へ移動しますが、その時点では引き続きGemを作成・編集・利用できます。
Business・Enterprise系は2027年3月以降、Educationは2027年6月以降に段階的に利用できなくなる予定です。
Google Workspace公式|GemからSkillsへの移行スケジュールを見る
作成済みのGemはどうなる?Skillsへ自動移行
すでに自分で作成したGemについて、GoogleはGemsの終了時にSkillsへ自動移行すると案内しています。
そのため、基本的には
- 終了前にGemを全部作り直す
- 一つずつ手動でSkillsへコピーする
- 移行しないとGemがそのまま消える
という対応は必要ありません。
Google側で既存GemをSkillsへ移行する予定です。
今すぐ手動でSkillへ移すこともできる
自動移行を待たず、すでに利用できるSkillsへ早めに移したい場合は、Gemを手動で再作成する方法も公式に案内されています。
Gemの
- 名前
- 説明
- 指示
を新しいSkillへコピーする方法です。
ただし、これは必須作業ではありません。
自動移行を待つ場合は、自分ですべてのGemを一から作り直す必要はありません。
Gemに追加したファイルは引き継がれる?
GemにKnowledgeとしてファイルを追加している人にとって、ここは重要です。
Googleは、既存Gemを自動移行する際に、対応しているファイルも一緒にSkillsへ移行すると案内しています。
つまり、Gemにファイルを追加しているからといって、必ずすべて手動で再アップロードする必要があるわけではありません。
すべてのファイルが無条件に移行されるわけではない
Googleの表現は「supported files(対応するファイル)」です。
そのため、Gemへ紐づいているすべてのデータ・外部サービス・ファイル形式が100%同じ状態で移行されると断定することはできません。
例えば、Google公式ヘルプでは現在、GitHubファイルはSkillsでサポートされていないと案内されています。
重要なGemでKnowledgeファイルを多く使用している場合は、移行後にファイルが正しく認識されているか確認するとよいでしょう。
手動移行する場合はファイルの操作が必要
自動移行を待たず、自分でGemをSkillへ作り直す場合は手順が異なります。
Google公式では、Gemに追加しているKnowledgeファイルを一度端末へダウンロードし、新しいSkillへアップロードする方法を案内しています。
これはあくまで「先に手動で移したい場合」の手順です。
Gems終了時の自動移行では、対応するファイルもGoogle側で移行される予定です。
Gemini Skillsとは?Gemsとの違い
Skillsは、Geminiで繰り返し使う指示を保存し、さまざまなチャットやタスクで再利用できる新しいカスタム機能です。
Gemと似た目的を持っていますが、単純に「Gemという名前がSkillへ変わるだけ」ではありません。
| 項目 | Gems | Skills |
|---|---|---|
| 主な役割 | 用途別のカスタムGeminiを作る | 繰り返し使うカスタム指示を保存する |
| 利用方法 | Gemを選んで利用 | 通常のチャット内から呼び出せる |
| 自動適用 | 基本的に利用するGemを選ぶ | Geminiが必要なSkillを自動認識できる |
| 複数の組み合わせ | 基本は1つのGem単位 | 複数Skillsを組み合わせ可能 |
| 今後 | 段階的にサポート終了 | 後継機能として展開 |
通常のGeminiチャットから呼び出せる
Skillsでは、Gemの専用画面へ移動しなくても、通常のGeminiチャットからSkillを指定できます。
Google公式では、チャット内で「/」を入力してSkillを選ぶ方法を案内しており、今後は「@」を使う方式へ変更する予定です。
必要なSkillをGeminiが自動で使える
有効にしているSkillについては、Geminiが現在のプロンプトに関係すると判断した場合、自動的に利用することもできます。
例えば文章作成のSkillを設定しておけば、毎回同じ指示を入力しなくても、そのSkillを適用できるという仕組みです。
複数のSkillsを組み合わせられる
Skillsでは、一つのタスクで複数のSkillを組み合わせることもできます。
「文章の書き方」と「ブランドのルール」など、役割の異なるSkillsを一つの作業で利用できるのがGemsとの大きな違いです。
Google公式|GeminiのSkillsを作成・管理する方法を見る
SkillsになればGemとまったく同じ機能を使える?
最終的にはGemsで使われてきた主要機能をSkillsでも利用できるようにする方針ですが、2026年10月3日時点では完全に同じ状態ではありません。
Googleは今後数週間で、
- 他のユーザーとの共有
- Google Driveからのファイル追加
- Gemini Notebookのノートブック追加
など、Gemsで利用されていた機能をSkillsへ追加すると案内しています。
また、現在は一部のGemini機能がSkillsに対応していません。
そのため、「Skillsは現在のGemsを完全にそのまま置き換えた状態」ではなく、移行に向けて機能拡張が続いている段階と考えるのが適切です。
ユーザー側で移行作業は必要?
Googleが自動移行を予定しているため、通常の既存Gem利用者が今すぐ必ず行わなければならない移行作業はありません。
急いですべてのGemを手動でSkillへ作り直す必要はありません。
ただし、重要なGemを仕事や日常的な作業で利用している場合は、移行前に現在の状態を確認しておくと安心です。
特に確認しておきたいのは、
- Gemに設定した主な指示
- Knowledgeとして追加しているファイル
- 日常的に使っている重要なGem
です。
移行後にSkillを開き、指示や対応ファイルが期待どおり残っているか確認しやすくなります。
Skillsがまだ表示されない場合もある
Skillsは個人Googleアカウントを中心に段階的に提供されています。
2026年10月3日時点では、アカウントによってまだSkillsが表示されない場合があります。
「自分のGeminiにSkillsがない=利用できなくなった」という意味ではありません。
Google側の段階的なロールアウトを待つ必要がある場合があります。
Googleアシスタント終了とは別の話
「GoogleのAIが終了」という話題では、GoogleアシスタントからGeminiへの移行と今回のGems終了が混同されやすくなっています。
しかし、これはまったく別の変更です。
| 変更 | 内容 |
|---|---|
| Googleアシスタント → Gemini | Androidなどの音声アシスタントをGeminiへ移行 |
| Gems → Skills | Gemini内部のカスタムAI機能をSkillsへ移行 |
Androidで「OK Google」が変わった、GoogleアシスタントがGeminiになった、以前のGoogleアシスタントへ戻せるのかといった問題については、別記事で詳しく解説しています。
Googleアシスタントは終了した?Geminiに変わった理由・戻す方法・使えない機能も解説
Gemini 2.5などAPIモデル終了とも別の話
Geminiでは、開発者向けAPIで提供されている個別モデルについて、提供終了や非推奨化が発表される場合があります。
これも今回のGems→Skills移行とは別です。
APIモデルの終了は、開発者がアプリやシステムから利用する特定モデルの提供期限に関する話です。
今回の記事で扱っているのは、一般ユーザーも利用するGeminiアプリ内のカスタム機能「Gems」の後継移行です。
GeminiのGems終了・Skills移行でよくある質問
Geminiはサービス終了する?
いいえ。
Geminiそのものが終了するわけではありません。
終了予定なのは、Gemini内のカスタムAI機能「Gems」です。
GeminiのGemはいつ終了する?
個人Googleアカウントでは2026年11月からGemsの終了・Skillsへの移行が予定されています。
Google Workspaceはアカウント種別によって2027年までGemsを利用できます。
11月17日に全ユーザーのGemが使えなくなる?
Google公式の一般向けヘルプでは、個人Googleアカウントについて「2026年11月」と案内されています。
またWorkspaceでは11月17日以降もGemを作成・編集・利用できるため、「11月17日に全ユーザーのGemが一斉終了」と考えるのは正確ではありません。
作成したGemは削除される?
Googleは既存GemsをSkillsへ自動移行すると案内しています。
作成済みGemが何もせず一律削除されるという案内ではありません。
自分でSkillを作り直す必要はある?
基本的にはありません。
既存Gemは自動移行予定です。
希望する場合は、移行前に自分でSkillとして再作成することもできます。
Gemに追加したファイルはどうなる?
Googleは、Gemと一緒に対応するKnowledgeファイルもSkillsへ自動移行すると案内しています。
ただし、すべての種類が無条件に対応するわけではなく、現在はGitHubファイルなど非対応のものもあります。
Skillsとは何ですか?
Geminiで繰り返し使う独自の指示を保存し、さまざまなチャットやタスクで再利用できる機能です。
通常のチャット内から呼び出したり、関連するSkillをGeminiが自動的に使ったり、複数Skillsを組み合わせたりできます。
SkillsはGemsの単なる名前変更?
いいえ。
目的は似ていますが、通常チャット内での呼び出し、自動利用、複数Skillsの組み合わせなど、利用方法や仕組みも変わります。
Googleアシスタント終了と同じ話?
別です。
GoogleアシスタントからGeminiへの移行は音声アシスタントの変更、Gems→SkillsはGemini内部のカスタム機能変更です。
Gemini APIのモデル終了と同じ?
別です。
APIのモデル提供終了は開発者向けの個別モデルに関する話で、一般ユーザー向けGemsのSkills移行とは直接関係ありません。
まとめ|Geminiは終了せず、GemsがSkillsへ移行する
2026年秋に発表された変更は、Geminiという生成AIサービスそのものの終了ではありません。
終了予定なのはGemini内のカスタム機能「Gems」で、今後は「Skills」へ移行します。
個人Googleアカウントでは2026年11月から移行予定です。
Google Workspaceでは、Business・Enterprise・Nonprofitが2027年3月以降、Educationが2027年6月以降と、個人アカウントより遅いスケジュールになっています。
すでに作成しているGemについてはGoogleがSkillsへ自動移行するため、基本的に一から作り直す必要はありません。
対応するKnowledgeファイルについても、自動移行の対象です。
ただし、SkillsはGemsの単なる名称変更ではなく、通常チャット内から呼び出す、関連するSkillを自動適用する、複数Skillsを組み合わせるといった新しい使い方へ変わります。
また、10月3日時点ではSkillsの提供や機能追加がまだ段階的に進んでいるため、現在のGemsと完全に同じ機能がすべて揃っているわけではありません。
重要なGemを利用している場合は、今すぐ慌てて作り直すより、現在の指示やKnowledgeファイルを確認しておき、実際の自動移行後に正しくSkillsへ変換されているか確認するとよいでしょう。
Google Gemini公式ヘルプ|GemsからSkillsへの移行について確認する
※本記事は2026年10月3日時点のGoogle Gemini公式ヘルプ、Google Workspace公式情報をもとに作成しています。

