『ストレンジャー・シングス』シーズン5の挿入歌・サントラ・使用場面をエピソード別に解説
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、シーズン5でついに最終章を迎えました。
『ストレンジャー・シングス』といえば、80年代カルチャー、ホラー、SF、青春ドラマと並んで、音楽の使い方が非常に印象的な作品です。シーズン1ではThe Clash「Should I Stay or Should I Go」、シーズン4ではKate Bush「Running Up That Hill」やMetallica「Master of Puppets」が物語と深く結びつき、大きな話題になりました。
そしてシーズン5でも、過去シーズンを思い出させる楽曲、新たに印象を残す80年代ヒット、最終章らしい別れと再生を感じさせる名曲が使われています。
この記事では、『ストレンジャー・シングス』シーズン5で使われた楽曲・挿入歌・サントラを、エピソード別に整理します。どの曲がどんな意味を持つのか、どのキャラクターや場面とつながるのかを、シーズン5のネタバレありで解説します。
※この記事はシーズン5最終話までのネタバレを含みます。まだ最後まで見ていない人は注意してください。
シリーズ全体の伏線・楽曲・オマージュ記事はこちらにまとめています。
『ストレンジャー・シングス』完全ガイド|シーズン別の伏線・音楽・オマージュ・人物解説まとめ
シーズン5の伏線回収・時系列解説はこちらで整理しています。
『ストレンジャー・シングス』シーズン5伏線回収・時系列解説|最終章の謎と結末を整理
シーズン5の音楽が特別な理由
シーズン5の音楽が特別なのは、シリーズ全体の記憶を呼び戻す役割を持っているからです。
これまで『ストレンジャー・シングス』では、楽曲が単なるBGMではなく、キャラクターの感情や物語の鍵として使われてきました。シーズン1の「Should I Stay or Should I Go」はウィルとのつながりを象徴し、シーズン4の「Running Up That Hill」はマックスを現実へ引き戻す命綱になりました。
シーズン5では、その流れを受けて、音楽が“最終章の記憶”をつなぐ役割を持っています。過去シーズンの名曲が再び響く場面もあれば、シリーズの終わりを感じさせる楽曲もあります。
つまりシーズン5の楽曲は、懐かしさを出すためだけの選曲ではありません。キャラクターたちが歩んできた時間、失ったもの、取り戻したもの、そして最後にたどり着く場所を音で支えています。
シーズン5楽曲・挿入歌一覧
まずは、シーズン5で使われた主な楽曲をエピソード別に整理します。
| エピソード | 楽曲 | アーティスト | 主な印象 |
|---|---|---|---|
| 第1話 | Rockin’ Robin | Michael Jackson | 最終章の始まりに軽やかな80年代感を加える曲 |
| 第1話 | Pretty in Pink | The Psychedelic Furs | 青春映画的な空気とシーズン5の不穏さを重ねる曲 |
| 第1話 | Upside Down | Diana Ross | タイトルそのものが裏側の世界を連想させる象徴的な選曲 |
| 第1話・第2話・第4話・第6話・第7話 | Running Up That Hill | Kate Bush | マックスの記憶とシーズン4からの感情を引き継ぐ曲 |
| 第2話 | Fernando | ABBA | 懐かしさと切なさが重なる70年代ポップ |
| 第2話 | Mr. Sandman | The Chordettes | 夢・眠り・不穏な異世界感と相性のいいクラシック曲 |
| 第3話 | To Each His Own | Freddy Martin & His Orchestra | 古い時代の音が、過去や記憶の質感を強める曲 |
| 第3話 | I Think We’re Alone Now | Tiffany | 80年代ポップの明るさと孤独感が重なる曲 |
| 第3話 | Oh Yeah | Yello | 80年代映画・CM的な記憶を呼び起こす曲 |
| 第4話・第8話 | Sh-Boom | The Chords | 古き良きポップスの明るさが逆に余韻を深める曲 |
| 第5話 | Heart and Soul | Floyd Cramer | ピアノ曲として親しみやすく、記憶や日常感を支える曲 |
| 第7話 | When It’s Cold I’d Like to Die | Moby | シーズン4から続く喪失感と静かな痛みを支える曲 |
| 第7話 | Human Cannonball | Butthole Surfers | 不穏さと荒々しさを出すオルタナティブな選曲 |
| 第8話 | When Doves Cry | Prince | 最終話の感情を強く支える80年代の名曲 |
| 第8話 | Purple Rain | Prince | 別れと余韻を象徴する最終章らしい選曲 |
| 第8話 | Landslide | Fleetwood Mac | 成長、変化、別れを感じさせるラスト向きの名曲 |
| 第8話 | Here Comes Your Man | Pixies | エンディング後の余韻に軽さと希望を加える曲 |
| 第8話 | The Trooper | Iron Maiden | 最終決戦の熱量やメタル的な高揚感と相性のいい曲 |
| 第8話 | Sweet Jane | Cowboy Junkies | 静かな余韻と大人びた感情を残す曲 |
| 第8話 | At Last カバー | Etta Jamesで知られる楽曲 | ホッパーとジョイスの場面を温かく祝福するラブソング |
| 第8話 | Heroes | David Bowie | シリーズの締めくくりにふさわしいアンセム的な楽曲 |
第1話の楽曲|最終章の始まりと“裏側”の予感
Michael Jackson「Rockin’ Robin」
使われる回: シーズン5第1話
「Rockin’ Robin」は、明るく軽やかなポップソングです。シーズン5の始まりにこうした楽曲が置かれることで、ホーキンスの不穏な状況とのギャップが生まれます。
最終章はどうしても重くなりがちですが、『ストレンジャー・シングス』らしさは、怖さだけではありません。子どもたちの冒険、日常の空気、ポップカルチャーの軽さも大切な要素です。「Rockin’ Robin」は、その軽さを思い出させる曲です。
The Psychedelic Furs「Pretty in Pink」
使われる回: シーズン5第1話
「Pretty in Pink」は、80年代青春映画の記憶を呼び起こす楽曲です。タイトルからも分かるように、1986年の映画『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』とも結びつきが強い曲です。
シーズン5では、青春の甘さよりも、最終章へ向かう不穏さの中で使われることで、かえって“失われていく普通の日常”のような感覚が出ます。
Diana Ross「Upside Down」
使われる回: シーズン5第1話
この曲は、タイトルだけでも『ストレンジャー・シングス』と相性抜群です。「Upside Down」は、まさにシリーズを象徴する“裏側の世界”を連想させる言葉です。
もちろん楽曲自体は明るいダンスナンバーですが、シーズン5でこのタイトルが響くと、どうしてもホーキンスと裏側の世界の関係を意識してしまいます。
軽快な曲なのに、意味としてはかなり不穏。こういうズレこそ、『ストレンジャー・シングス』らしい選曲です。
Kate Bush「Running Up That Hill」
使われる回: シーズン5第1話・第2話・第4話・第6話・第7話
シーズン5で最も重要な再登場曲のひとつが、Kate Bushの「Running Up That Hill」です。
この曲はシーズン4でマックスの命綱として使われ、シリーズ全体でも特別な意味を持つ楽曲になりました。シーズン5で再び使われることで、マックスの記憶、ヴェクナとのつながり、シーズン4から続く傷が強く呼び戻されます。
シーズン5では、この曲が単なる“再使用”ではなく、マックスの物語を引き継ぐサインとして機能しています。
第2話の楽曲|記憶・夢・不穏さが混ざる回
ABBA「Fernando」
使われる回: シーズン5第2話
ABBAの「Fernando」は、懐かしさと切なさが強い曲です。明るく華やかなABBAのイメージの中でも、この曲にはどこか遠い記憶を見つめるような空気があります。
シーズン5で使われると、単なる70年代ポップではなく、過去を振り返るような響きになります。最終章では、登場人物たちが過去に向き合う場面が多いため、こうした曲の持つ“回想感”がよく合います。
The Chordettes「Mr. Sandman」
使われる回: シーズン5第2話
「Mr. Sandman」は、夢や眠りを連想させるクラシックなポップソングです。明るくかわいらしい曲ですが、ホラー作品の中で使われると一気に不穏に聞こえるタイプの曲でもあります。
『ストレンジャー・シングス』では、古い曲をあえて不気味な文脈で響かせる演出がたびたびあります。シーズン5でも、この曲は“夢のような世界”と“現実ではない場所”の境界を感じさせます。
第3話の楽曲|80年代ポップと孤独感
Tiffany「I Think We’re Alone Now」
使われる回: シーズン5第3話
Tiffanyの「I Think We’re Alone Now」は、80年代ポップの明るさが強い曲です。ただ、タイトルにある「私たちだけ」という感覚は、シーズン5の孤独や閉じられた世界とも重なります。
明るいメロディの裏に、誰にも見られていない場所、誰にも届かない気持ちがある。シーズン5の文脈で聴くと、この曲はただの懐かしいヒットソングではなく、キャラクターの孤立感とも響き合います。
Yello「Oh Yeah」
使われる回: シーズン5第3話
「Oh Yeah」は、80年代映画やCMの記憶と結びつきやすい曲です。一度聴くと忘れにくい低い声と独特のリズムが特徴で、ユーモラスにも不気味にも響きます。
シーズン5の中では、この曲の少しズレたテンションが、場面の空気を変える役割を持っています。シリアスな最終章の中に、こうした奇妙な抜け感が入るのも『ストレンジャー・シングス』らしいところです。
第4話の楽曲|古いポップスとマックスの記憶
The Chords「Sh-Boom」
使われる回: シーズン5第4話・第8話
「Sh-Boom」は、1950年代の明るく軽快なドゥーワップ曲です。『ストレンジャー・シングス』は80年代の作品として語られがちですが、シーズン5ではそれ以前の時代の楽曲も使われています。
この曲の明るさは、最終章の重さと対照的です。だからこそ、現実から少し浮いたような、夢の中のような、不思議な空気を作ります。
第4話では、過去の記憶やヘンリーの背景と結びつくことで、ただ懐かしいだけではない不穏さをまといます。一方で第8話では、最終回の中に少しだけ明るく、古き良き時間の感触を差し込む曲として響きます。
Kate Bush「Running Up That Hill」
使われる回: シーズン5第4話
第4話でも「Running Up That Hill」が重要な意味を持ちます。
シーズン4でマックスと結びついたこの曲は、シーズン5でも彼女の存在を強く思い出させます。曲が流れるだけで、視聴者はシーズン4第4話「親愛なるビリー」の記憶へ引き戻されます。
最終章でこの曲が何度も使われるのは、マックスの物語がまだ終わっていないことを示しているようにも感じられます。
第5話の楽曲|日常の記憶を支えるピアノ曲
Floyd Cramer「Heart and Soul」
使われる回: シーズン5第5話
「Heart and Soul」は、ピアノ曲としても非常に親しまれている楽曲です。どこか懐かしく、素朴で、日常の記憶に近い音を持っています。
シーズン5のような最終章では、派手なロックやポップだけでなく、こうした“普通の日常”を感じさせる曲が逆に重要になります。
ホーキンスでの暮らし、家族、友人、失われた時間。そうしたものを思い出させる曲です。
第6話の楽曲|Running Up That Hillの再解釈
Kate Bush「Running Up That Hill」
使われる回: シーズン5第6話
シーズン5第6話でも、「Running Up That Hill」は大きな意味を持ちます。
シーズン4では、マックスがヴェクナの精神世界から戻るための曲として使われました。シーズン5では、その記憶を前提に、曲そのものが“マックスの存在を呼び戻す音”のように響きます。
同じ曲でも、シーズン4とシーズン5では受け取り方が少し変わります。シーズン4では生き延びるための曲。シーズン5では、失われかけたものを取り戻すための曲として聞こえます。
Rob Simonsen / London City Orchestra「Running Up That Hill Instrumental Cover Version」
使われる回: シーズン5第6話
インストゥルメンタル版の「Running Up That Hill」は、歌詞がないぶん、感情だけが残るような印象になります。
原曲が持っていた“神と取引できるなら”という切実さを、言葉ではなくメロディで感じさせる使い方です。シーズン5では、楽曲の再利用というより、シーズン4から続く感情を音楽的に変奏しているように見えます。
第7話の楽曲|喪失感と不穏さが強まる
Moby「When It’s Cold I’d Like to Die」
使われる回: シーズン5第7話
Mobyの「When It’s Cold I’d Like to Die」は、シーズン4でも強い印象を残した曲です。冷たさ、喪失、静かな絶望感を持つこの曲は、シーズン5でも非常に重く響きます。
派手な戦闘や大きな展開のあとに、この曲のような静かな音が流れると、失われたものの重さが一気に迫ってきます。
シーズン5では、最終決戦へ向かう中で、勝つことだけではなく、何を失ってきたのかも大きなテーマになります。この曲は、その痛みを支える選曲です。
Butthole Surfers「Human Cannonball」
使われる回: シーズン5第7話
「Human Cannonball」は、荒々しく、少し不穏で、きれいに整っていないエネルギーを持つ曲です。
『ストレンジャー・シングス』では、シーズン4のエディやメタル文化のように、メインストリームから外れた音がキャラクターや場面の空気を支えることがあります。
この曲も、最終章の混乱や切迫感に合う選曲です。
第8話の楽曲|最終回を彩る名曲たち
The Chords「Sh-Boom」
使われる回: シーズン5第8話
第8話でも「Sh-Boom」は印象的な楽曲のひとつです。
1950年代の明るいドゥーワップであるこの曲は、最終回の重い展開の中で、少しだけ時間が巻き戻ったような懐かしさを生みます。
『ストレンジャー・シングス』は80年代のイメージが強い作品ですが、シーズン5では1950年代の記憶やヘンリー・クリールの過去も重要になります。そのため「Sh-Boom」のような古いポップスは、単なる懐メロではなく、ホーキンスという町に積み重なった時間を感じさせる役割を持っています。
Prince「When Doves Cry」
使われる回: シーズン5第8話
最終話で使われるPrinceの「When Doves Cry」は、80年代を代表する名曲のひとつです。
この曲は、恋愛、孤独、家族、心の痛みが複雑に絡み合った楽曲です。シーズン5の最終話で使われることで、単なる懐かしいヒットソングではなく、長く続いた登場人物たちの感情を支える曲になります。
Prince「Purple Rain」
使われる回: シーズン5第8話
「Purple Rain」は、シーズン5最終話の中でも特に大きな意味を持つ楽曲です。
Princeの代表曲であり、80年代音楽史の中でも特別な位置にある曲です。別れ、祈り、浄化、余韻。そうした感情が混ざるこの曲は、最終章のラストに非常によく合います。
『ストレンジャー・シングス』は、これまでも名曲を物語の感情と結びつけてきました。シーズン5で「Purple Rain」が使われることで、シリーズの終わりに壮大で切ない余韻が加わります。
Fleetwood Mac「Landslide」
使われる回: シーズン5第8話
「Landslide」は、成長や変化、時間の流れを感じさせる名曲です。
シーズン5の最終話でこの曲が響くと、子どもだった彼らが長い時間を経て変わっていったこと、もう元の場所には戻れないことを強く感じます。
『ストレンジャー・シングス』は、怪物との戦いを描く作品であると同時に、子どもたちが成長していく物語でもありました。「Landslide」は、その成長と別れにぴったりの曲です。
Pixies「Here Comes Your Man」
使われる回: シーズン5第8話
Pixiesの「Here Comes Your Man」は、シーズン5最終話の重さの中に少し軽さを与える曲です。
終わりに向かう物語の中で、こうした明るさや抜け感のある曲が入ると、ただ重いだけではない余韻が生まれます。
シリーズが終わっても、登場人物たちの人生は続いていく。そんな感覚に近い選曲です。
Iron Maiden「The Trooper」
使われる回: シーズン5第8話
Iron Maidenの「The Trooper」は、最終決戦の熱量や高揚感と相性のいい楽曲です。
シーズン4ではMetallica「Master of Puppets」がエディの名場面を支えましたが、シーズン5でもメタル的な音は、戦いの激しさや覚悟を表現するうえで重要です。
激しいギター、疾走感、戦いを思わせるタイトル。最終章のクライマックスにふさわしい選曲です。
Cowboy Junkies「Sweet Jane」
使われる回: シーズン5第8話
「Sweet Jane」は、原曲のロック感とは違い、Cowboy Junkies版では静かで深い余韻があります。
最終話で使われることで、戦いの後に残る静けさや、登場人物たちが抱える感情に寄り添う曲になります。
派手な勝利ではなく、静かに残る痛みや優しさを感じさせる選曲です。
Etta James「At Last」カバー
使われる回: シーズン5第8話
ホッパーがジョイスに気持ちを伝える場面では、Etta Jamesで知られる名曲「At Last」のカバーが生演奏されます。
「At Last」は、長い時間を経てようやく大切な人にたどり着いた喜びを歌うラブソングです。ホッパーとジョイスは、シーズン1から何度も危機を乗り越え、すれ違いながらも互いを支え続けてきました。
その二人の場面で「At Last」が流れることで、“やっとここまで来た”という感情がそのまま音楽になります。
派手な最終決戦を支える曲ではありませんが、シーズン5最終回の中でも、キャラクターの幸せを静かに祝福する重要な選曲です。
David Bowie「Heroes」
使われる回: シーズン5第8話
David Bowieの「Heroes」は、シリーズの締めくくりにふさわしい楽曲です。
『ストレンジャー・シングス』では、シーズン1でPeter Gabrielによる「Heroes」のカバーが印象的に使われました。シーズン5でDavid Bowieの原曲が響くことで、シリーズの始まりと終わりが音楽的にもつながります。
タイトルの「Heroes」という言葉も、最終章にはぴったりです。特別な力を持つイレブンだけでなく、マイク、ウィル、ダスティン、ルーカス、マックス、ホッパー、ジョイス、スティーブ、ナンシー、ロビン、仲間たち全員が、それぞれの場所で勇気を見せてきました。
この曲は、そんな彼らの物語を締めくくるアンセムのように響きます。
シーズン5で特に重要な5曲
1. Kate Bush「Running Up That Hill」
シーズン4から続くマックスの物語を象徴する曲です。シーズン5でも何度も使われることで、彼女の記憶とヴェクナとの戦いがまだ続いていることを感じさせます。
2. Tiffany「I Think We’re Alone Now」
80年代ポップの明るさと、孤独や閉じられた世界の感覚が重なる曲です。シーズン5の中で、懐かしさと不穏さを同時に出す選曲になっています。
3. Prince「Purple Rain」
最終話の感情を大きく支える曲です。別れ、祈り、余韻を感じさせる名曲で、シリーズの終わりにふさわしい重みがあります。
4. Fleetwood Mac「Landslide」
成長と変化を象徴する曲です。子どもたちが大人になり、もう元には戻れない時間を感じさせる、最終章らしい選曲です。
5. David Bowie「Heroes」
シリーズの原点と終わりをつなぐ曲です。シーズン1で印象的だった「Heroes」の記憶を、シーズン5でDavid Bowieの原曲が回収するように響きます。
シーズン1〜4の楽曲記事はこちら
過去シーズンの楽曲や使用シーンも知りたい人は、こちらもあわせてどうぞ。
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン1楽曲・挿入歌・使用場面・サントラガイド
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン2楽曲・挿入歌・使用場面・サントラガイド
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン3楽曲・挿入歌・使用場面・サントラガイド
- 『ストレンジャー・シングス』シーズン4楽曲・挿入歌・使用場面・サントラガイド
まとめ:シーズン5の音楽は“記憶を回収するサントラ”だった
『ストレンジャー・シングス』シーズン5の音楽は、シリーズの最終章らしく、これまでの記憶を回収する役割を持っていました。
Kate Bush「Running Up That Hill」はマックスの物語を引き継ぎ、Prince「Purple Rain」やFleetwood Mac「Landslide」は別れと成長を支え、David Bowie「Heroes」はシリーズの始まりと終わりを音楽でつなぎます。
さらに、The Chords「Sh-Boom」はホーキンスに積み重なった過去の時間を感じさせ、Etta Jamesで知られる「At Last」のカバーは、ホッパーとジョイスがようやくたどり着いた関係を温かく包み込みます。
シーズン5は、ヴェクナとの最終決戦だけでなく、登場人物たちが過ごしてきた時間、失ったもの、守ろうとしたものを振り返るシーズンでもあります。その感情を支えているのが、今回の楽曲たちです。
『ストレンジャー・シングス』は最後まで、音楽が物語の一部になっている作品でした。シーズン5を見終えたあとに楽曲を聴き返すと、ホーキンスで過ごした長い時間がもう一度よみがえるはずです。
シーズン別の伏線・楽曲・オマージュ記事は、総合ガイドにまとめています。
