『ストレンジャー・シングス』シーズン1楽曲・サントラガイド

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『ストレンジャー・シングス』シーズン1の楽曲挿入歌・使用場面・意味をエピソード別にまとめています!【シーズン2以降ネタバレなし】

Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1は、物語の面白さだけでなく、挿入歌や劇伴の使い方でも高く評価されている作品です。特に「Should I Stay or Should I Go」や「Heroes」などの印象的な楽曲は、単なるBGMではなく、登場人物の感情や物語の伏線と深く結びついています。この記事では、シーズン1で使われた楽曲をエピソード別に整理し、使用場面や意味をネタバレを抑えながらわかりやすく解説します。

『ストレンジャー・シングス』シーズン1が特別なのは、物語や演出だけではありません。80年代ポップス、ニューウェーブ、ポストパンク、シンセ主体の劇伴が絶妙に組み合わさることで、ホーキンスの不穏さ、子どもたちの冒険感、そして家族の喪失感が強く印象づけられています。

この記事では、シーズン1の楽曲をエピソード別に整理し、わかる範囲でどんな場面で流れるのか、そしてその曲がどんな意味を持っているのかをまとめます。シーズン2以降の情報には触れず、シーズン1だけで完結するガイドとして読めるように構成しました。

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『ストレンジャー・シングス』シーズン1の音楽が特別な理由

この作品の音楽は、懐かしい80年代ヒットを並べているだけではありません。挿入歌は、キャラクターの心理や関係性を補強したり、ある曲そのものを物語上の記号にしたりしています。特にシーズン1では、ある曲が“誰かの不在を思い出させる合図”として繰り返し機能するため、音楽が脚本の一部になっています。

また、劇伴を担当するカイル・ディクソン&マイケル・スタインのシンセスコアが、80年代ホラーやSFへのオマージュを現代的に再構築しており、挿入歌と劇伴が一体になって作品世界を支えています。

第1話「ウィル・バイヤーズの失踪」の楽曲

Toto「Africa」

流れる場面: 嵐が始まる場面で印象的に使われる代表曲。

この曲の役割:
どこか大きくて開けたポップスなのに、不穏な出来事の始まりに重なることで、ホーキンスの日常が少しずつズレていく感覚を生み出します。第1話らしい「まだ普通の世界に見えるのに、もう何かがおかしい」という空気づくりに効いています。

そのほかの第1話使用曲

  • The Seeds「Can’t Seem to Make You Mine」
  • Jefferson Airplane「She Has Funny Cars」
  • Jefferson Airplane「White Rabbit」

第1話はまだ“事件の導入”なので、楽曲も作品世界の輪郭を整える役割が強めです。選曲の時点で、サイケ、ロック、80年代への入り口が混在していて、単なるノスタルジー作品ではないことが分かります。

第2話「メープル通りの変わり者」の楽曲

The Clash「Should I Stay or Should I Go」

流れる場面: シーズン1ではこの曲がウィルと家族を結ぶ重要なモチーフとして機能し始めます。

この曲の役割:
シーズン1において最重要のポップソングです。単なる劇中歌ではなく、記憶、家族、つながり、不在の痛みを背負った“合図”になります。以後この曲が流れるたびに、視聴者はウィルの存在を意識するようになります。

The Bangles「Hazy Shade of Winter」

流れる場面: 第2話の使用曲として確認されている代表的な1曲。

この曲の役割:
タイトルどおり、季節感と不穏さの両方を抱えた選曲です。ホーキンスの空気が“普通の町の秋冬”から、“どこか冷えた別世界の入口”へ変わっていく感じを補強します。

そのほかの第2話使用曲

  • Modern English「I Melt with You」
  • Trooper「Raise a Little Hell」

第2話は、イレブンが“ただの迷子の子”ではなく、ウィル失踪の核心につながる存在だと分かり始める回です。楽曲も、まだ世界が完全に崩れてはいないけれど、不穏さがじわじわ拡大していくバランスで置かれています。

第3話「悲しみのクリスマス」の楽曲

Peter Gabriel「Heroes」

流れる場面: 第3話の感情的な転換点を支える代表曲。

この曲の役割:
『ストレンジャー・シングス』の音楽使いを象徴する1曲です。希望の歌であるはずなのに、喪失や痛みと重ねることで、単純な感動では終わらない複雑な余韻を生みます。シーズン1の“悲しみの中に希望が混ざる感じ”を最もよく表す選曲のひとつです。

補足:
劇中で使われているのは、David Bowieの原曲ではなく、Peter Gabrielによるカバー版「Heroes」です。

Foreigner「I’ve Been Waiting for a Girl Like You」

流れる場面: ナンシーとスティーブの親密さを包む場面で印象的に機能。

この曲の役割:
ロマンティックな曲ではありますが、この作品では無邪気な幸福感だけを演出しているわけではありません。青春映画らしい甘さの裏で、嫌な予感がずっと消えないのが『ストレンジャー・シングス』らしいところです。

第4話「遺体」の楽曲

Joy Division「Atmosphere」

流れる場面: ウィルの“死”が町を覆うような、喪失感の強い流れで印象づけられる1曲。

この曲の役割:
第4話のテーマは悲嘆と違和感です。みんなが死を受け入れようとする一方で、ジョイスだけは受け入れません。この曲は、ただの悲しい場面ではなく、“何かがおかしいまま進んでいる葬送感”を強くしています。

The Clash「Should I Stay or Should I Go」

流れる場面: 無線越しにウィルの歌声として結びつく重要場面。

この曲の役割:
ここでこの曲は完全に“ウィルのシグナル”になります。もはや背景音楽ではなく、物語上の手掛かりそのものです。

そのほかの第4話使用曲

  • The Deep「Color Dreams」

第5話「ノミと曲芸師」の楽曲

New Order「Elegia」

流れる場面: ウィルの葬儀の場面。

この曲の役割:
非常に象徴的な選曲です。静かで、感情を煽りすぎず、それでいて取り返しのつかなさだけが強く残ります。『ストレンジャー・シングス』シーズン1の悲しみは、泣かせに来るメロドラマではなく、“受け入れられない喪失感”として描かれますが、その感覚をこの曲が見事に支えています。

Steve(Joe Keery)による「Old Time Rock and Roll」

流れる場面: 第5話のなかで軽さや若さを感じさせる瞬間に置かれる楽曲。

この曲の役割:
シリアス一辺倒になりすぎないよう、80年代青春映画の空気を一瞬差し込む働きがあります。こうした軽さがあるからこそ、異常事態の怖さも引き立ちます。

第6話「モンスター」の楽曲

Tangerine Dream「Exit」

流れる場面: ジョナサンとスティーブの衝突シーンで使われる楽曲。

この曲の役割:
感情のぶつかり合いに、ただの青春ドラマではない硬質な緊張感を与えます。『ストレンジャー・シングス』は、ティーンの衝突さえも80年代SF・ホラーの質感で包んでしまうのが面白いところです。

そのほかの第6話使用曲

  • Dolly Parton「The Bargain Store」
  • Brahms「Symphony No. 4」

第6話は、異界と現実の境界がさらに崩れ、研究所の不穏さも増していく回です。選曲も、ポップさより緊張感や異物感が強まります。

第7話「浴槽」の楽曲

Vangelis「Fields of Coral」

流れる場面: 手作りの感覚遮断タンクを組み立てる場面。

この曲の役割:
この場面は、子どもたちの冒険心とSF感が最も美しく噛み合う瞬間のひとつです。即席の装置なのに、そこに“本当に別世界へ手を伸ばそうとしている感じ”が出るのは、この曲の力も大きいです。

「Should I Stay or Should I Go」(Willの歌唱版)

流れる場面: ウィルの存在を直接感じさせるかたちで響くバージョン。

この曲の役割:
ここまで来ると、この曲は完全にシーズン1の心臓部です。ポップソングでありながら、家族の記憶、居場所、帰還への願いを一度に背負う曲になっています。

第8話「裏側の世界」の音楽について

第8話には独立したサントラ登録ページがありますが、公開検索だけでは曲名一覧の場面特定まで十分に取れないものがありました。そのため、ここでは無理に断定せず、最終話全体の音の使い方に絞ってまとめます。

最終話の音楽は、これまで積み上げてきた喪失感、友情、恐怖、決意を一気に決着へ向かわせる役割を担っています。派手に盛り上げるというより、シンセ主体の劇伴と挿入歌の余韻で“ここまでの全部が最後につながる”感覚を作るのが印象的です。

シーズン1で最も重要な曲はなぜ「Should I Stay or Should I Go」なのか

シーズン1の楽曲を1曲だけ挙げるなら、やはり The Clash の「Should I Stay or Should I Go」です。

この曲が特別なのは、懐かしい名曲だからではありません。『ストレンジャー・シングス』シーズン1では、この曲が記憶の曲であり、不在の曲であり、“まだそこにいる”ことを知らせる曲として機能するからです。

つまりこの曲は、BGMではなく、脚本の一部です。作品の外から鳴る音楽ではなく、物語の内部で意味を持つ“符号”になっています。

劇伴も含めて見ると、シーズン1の音楽は“世界観そのもの”になっている

挿入歌ばかりに注目が集まりがちですが、シーズン1の魅力は劇伴抜きでは語れません。シンセの冷たさ、不穏な持続音、じわじわ広がるような音像があるからこそ、ホーキンスという町が“日常の顔をした異常空間”として成立しています。

ポップソングは感情や時代感を与え、劇伴は異界の気配を与える。この二層構造が、『ストレンジャー・シングス』シーズン1の音楽を特別なものにしています。

まとめ:シーズン1は“音楽込みで完成するドラマ”

『ストレンジャー・シングス』シーズン1は、ストーリーだけ追っても十分面白い作品です。ただ、音楽に意識を向けると見え方がかなり変わります。どの曲がどの場面で鳴るのかを意識すると、キャラクターの感情や伏線の置き方がもっとはっきり伝わってきます。

とくに「Should I Stay or Should I Go」と「Heroes」は、シーズン1の感情の核に深く関わる曲です。次に見返すときは、怪物や研究所だけでなく、ぜひ“音楽がどんな意味を持っているか”にも注目してみてください。

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